Heritance Ayurveda Maha Gedara - Beruwara ヘリタンス アーユルヴェーダ マハゲダラ
Heritance Ayurveda Maha Gedaraはアーユルヴェーダのおこもりリゾートで、Geoffrey Bawa (ジェフリー・バワ)リゾートでもあります。本格的なアーユルヴェーダもバワもどちらも堪能したい方にはぴったりの滞在先です。
アーユルヴェーダは世界三大医療のひとつで、5000年以上の歴史があるといわれている伝統医療です。治療以外にも予防やライススタイルの改善といったトータルヘルスケアを目指すもので、心身ともに幸せに生活する術として現在の日常生活にも根付いています。
このリゾートではアーユルヴァティックな食事と処方薬で体の内側から、オイルを使ったマッサージなどの施術で体の外側から、ヨガや瞑想、穏やかで美しい住環境で精神面からと、全方位アーユルヴェーダ的に健康を目指せます。
また、1970年代にバワ設計により建てられたネプチューンホテルを改装してオープンされたリゾートなので、バワ信者としても嬉しい限りです(とはいえ、2004年津波の影響などで2010/2011年にホテル棟はバワの弟子により改装されたので、そのままの状態で残っているのはアーユルヴェーダ棟のようです)
Helitance Ayurveda Maha GedaraはColomboから海沿いに南下したBeruwaraという街にあり、空港からは高速道路を使って約2時間で、Bentotaの隣町です。
ホテルの入り口のゲートを入って車寄せで待ちますが、ホテルから車寄せまでカートでお出迎えしてくれるので、5分ほど待ちます。
到着すると歓迎の儀式として蝋燭を点灯し、ロビーで日々のスケジュールを説明されます。毎朝7時からのヨガは自由参加で、朝、昼、晩と食事の時間帯が決まっているので、各自アーユルヴェーダトリートメントの時間に合わせていただきます。また、夕方5時半から日替わりのアクティビティがあるので、こちらも参加自由です。
ロビーは天井が高く開放的です。そして中庭に張り出したテラスに出られるのですが、コの字型の建物に囲まれた中庭とプールとそれに続くインド洋が素晴らしく、これだけでもここに来た甲斐があります。手入れされた青々とした芝に枝ぶりの見事なプルメリアがそこかしこに佇み、海沿いには椰子が並び、えもいわれぬチャーミングなお庭となっています。この中庭を抜けるとビーチなので、インド洋へのアクセスも良好です。
その中庭の真ん中にはプールがT字型に伸びていますが、やはりこのお庭に囲まれたプールサイドが大人気で、日中はプールサイドでのデッキチェアはほぼ埋まり海側のデッキチェアに居る人もいるほどです。
プールは十分な深さと長さがあるので、バタフライやクロールで本気で泳いでいる人もしばしばみかけます。はるばるここまで来るだけあってみんな健康志向です。
プールと中庭とそのむこうにはインド洋が見えます。滞在中曇りか雨だったのが少々残念です |
夜テラスからロビーを眺めても素敵です |
ロビーのレリーフが壮大です |
お部屋ですが、部屋自体はシンプルで快適な作りですがどの部屋も窓の外にはすぐガーデンプールと海が見え、リゾート気分を盛り上げてくれます。また、夜にはベッドに蚊帳が張られちょっとしたお姫様気分も味わえます。タオルアートが作ってあることもあり、自然と笑みがこぼれます。
バスローブが置いてありますが これはアーユルヴェーダセンターに行くときに着て行きます。
バスルームはバスタブではなくシャワーブースでした。
象だったり犬だったりタオルをほどくのが惜しいです |
宿泊棟とは別にアーユルヴェーダセンターと呼ばれる建物があり、アーユルヴェーダトリートメントは全てこちらで行われます。初日にドクターの問診を受け、3つのタイプ(またはその複合)のどれに当てはまるか診断され、特に改善したいことなどがあればそれも踏まえて滞在中のトリートメントプランが勘案されます。
この建物はバワ設計のままといわれており、燻し銀のような良さがあります。蓮の植えられた池がいくつもあり、それを囲むように建物が縦横無尽に伸びていますが、バワらしく自然と建物が一体となっています。マッサージなどのトリートメントは各個室で受けますが、各個室にも小さなお庭があり、屋外と屋内の境を感じさせないつくりはさすがです。
とても自然豊かな環境なので、蚊取り線香を炊いてくれてはいますがときどき蚊にさされることもあります。これはスリランカ全国共通の課題なので仕方がないと諦めます。
アーユルヴェーダセンターに行くときはショーツ1枚にオレンジ色のバスローブを羽織って行きますが、紙ショーツなどは用意されていないので、使い捨ててもよいショーツを持参するとベターです。
額にオイルをたらすシロダーラトリートメントは、前段階として1週間体調を整えるため4泊しかしなかった我々は受けられませんでしたが、多くの宿泊客が頭に白い布を巻いていました。これはシロダーラトリートメント後は、オイルを頭皮に浸透させるために洗髪をしないためだそうです。
レストランはロビーの真下にありますが、半分中庭に張り出しているので、プールやお庭を眺めながら食事をすることもできます。
レストランには薬棚があるので、毎食前に薬棚をチェックし、食前、食後の薬と(夕食時には)翌日のアーユルヴェーダメニューを確認します。お薬は漢方のようなものが多く、このリゾート唯一の苦行の時間です。
食事は3食ビュッフェのフルボードで、どのメニューもアーユルヴェーダの考えに基づいて作られ、どのタイプに適した食べ物か札がついているので、自分のタイプに合った食事を採ります。お酒、コーヒー、たばこなどの嗜好品は禁止でベジタリアンメインの料理となっています(たまに鶏肉などあります)が、美味しく調理されているのでお肉がなくてもつらくはないです。カレーも多いですが、辛くないです。ちなみにアーユルヴェーダ的には腹七分目が推奨です。
朝昼はアーユルヴェーダセンター行きの人が多いのでオレンジ色のバスローブをしばしば見かけますが、夕食はリゾートらしくお洒落をしている人も多いので、リゾートウェアを楽しみたい人は夕食時にどうぞ。
また、夕食後には日によっては民族舞踊やイベントがあるので、チェックしてみると楽しいです。(娯楽はほぼ本だけなので、とても楽しく感じました)
レストランの薬棚。自分の分を食前にチェックします |
日替わりイベントの民族舞踊 |
日替わりイベントの民族舞踊のファイアーダンス |
カルチャーセンターの壁にかけてある大柄なパペット。夜は暗くて怖いです |
毎朝のヨガはで朝7時から行われます。ドイツ人が多いらしく6:50頃には人が集まり始め、7:00には開始されます。こんなに時間に正確なのはスリランカでは珍しいです。 場所は晴れているときはプールサイド、雨天はアーユルヴェーダセンター2階のMeditation Roomで行っていました。夕方17:30からのアクティビティは日替わりで、アクアヨガや瞑想などありましたが、いずれも健康になった気がして気分がよかったです。
Wifiはありますが、お部屋ではほぼ入らずロビーならば入るので、ロビーではしばしばスマホやPCを使っている人をみかけます。また、部屋にはテレビがないです。エアコンがある部屋もありますが(予約時に選べる)、アーユルヴェーダライフを追求するならば使わない方がおすすめです。
アーユルヴェーダセンターへ行く道すがらジュエリーショップがありますが、このBeruwaraは元々宝石商で有名な街だったそうです。他に娯楽もないのでウィンドーショッピングをしていましたが、色々揃っていて見ているうちに欲しくなってつい買ってしまいましたが、コロンボで見たいくつかのお店よりも何割か安かったです。宝石の国スリランカというくらいだから何か欲しいな、と思っている方はこのホテル併設のジュエリーショップYESHAはわりとおすすめです。シンプルなピアスに加工したのでこちらで加工もお願いしましたが、石を買って加工は自分で御徒町に持っていくというのもありです。(スリランカでは金は輸入品なので高めです)
宿泊客は大多数がドイツ人のようで、他はヨーロッパ各国から来ているようでした。たまに東洋人もみかけましたが、いずれも日本人でした。多くがカップルかグループでしたが、お一人様も結構みかけました。日中はアーユルヴェーダトリートメントを受けたりプールサイドで本を読んだりとゆっくりとした時間がリゾート全体に流れているので、ひとりで滞在して、じっくりと人生の洗濯をするのもよさそうです。
朝起きて一杯のお白湯を飲み、ヨガをして健康的な朝ごはんをいただき、マッサージを受けてプールサイドでくつろぎ早寝する、というゆったりした日々を過ごしましたが、フェイスリフト効果や肩こり便秘改善、疲れやすかった体が軽くて調子が良くなったと思いました。また、従業員のホスピタリティも高く、とても癒されます。PCでいつも肩こりに悩まされ、時々二日酔いになってしまうほどお酒が好きな方は、こんなおこもりリゾートで集中的にデトックスする方が効果的かと思います。
最近疲れているけれど、リゾートにも行きたいという方にはHeritance Ayurveda Maha Gedaraに1週間以上の滞在がおすすめです。
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